メキシコペソ高の真相 資金は金利よりサプライチェーンを見て動いていた
① メキシコ・ペソ高の構造的な背景
最近のメキシコ・ペソ高は、高金利を利用したキャリートレードだけではなく、メキシコ経済の構造的な強みが重なった結果として進んでいます。メキシコ中央銀行(Banxico)は政策金利を6.50%に据え置いており、一方で米国では景気減速への懸念が強まり、金利差が維持されているため、ペソ建て資産の魅力が高い状態が続いています。さらに、北米の製造業サプライチェーンとの深い結び付き、USMCAによる貿易上の優位性、ニアショアリング投資の拡大が長期的な資本流入を支え、ペソの価値を下支えしています。ただし、ペソは世界的なリスク回避の動きや米国経済、日本銀行の金融政策など外部環境の影響も受けやすいため、高金利だけで説明できる通貨ではなく、金融要因と実体経済の双方によって支えられていると考えることが重要です。
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