【解説中継】中国共産党１００年式典 習主席の狙いは？

共産党創立１００年を迎えた中国。天安門広場では１日、祝賀式典が開かれ、習近平国家主席が共産党の統治による成果を強調しました。北京から報告です。

　会場では私たち報道陣に対して、▼式典の３０分前からは指定された場所から動かないように、▼今からマスクを外して下さい、などと逐一細かい指示が出される厳戒態勢の中で行われました。

　「偉大で栄光に満ちた英雄の中国人民、万歳！」（中国 習近平 国家主席）

　１日朝、北京で開催された共産党創立１００年を祝う式典には党員らおよそ７万人が参加しました。天安門の上で演説した習近平国家主席は共産党の統治による成果を強調。「２つの１００年」の目標の１つ、ややゆとりのある社会を意味する「小康社会の実現」を初めて宣言する一方、外交面では、いわゆる“中国包囲網”を敷く欧米などを念頭に、こう述べました。

　「我々は絶対に教師面した上から目線の説教を受け入れません」（中国 習近平 国家主席）

　そのうえで、「いかなる外部勢力の圧迫も断じて許さない」とけん制しました。来年、党大会を控え、長期政権を見据える習主席としては「強い指導者」としての姿を印象付け、自らの権威を高める狙いがあるとみられます。

　しかし、経済成長の鈍化、アメリカとの対立など国内外に課題を抱える中で、香港の「リンゴ日報」を徹底した法律の運用で休刊に追い込んだように頑なな姿勢を強めれば強めるほど、国外とのギャップは広がりかねません。（2021年07月01日17:42）

#中国共産党　 #100年　 #記者解説

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