海南省が香港でオフショア人民元地方債発行へ

中国海南省政府は12日、香港でオフショア人民元建て地方政府債券の発行に関するロードショー(説明会)を行った。香港でブックビルディング方式により50億元(1元=約20円)を超えない規模のオフショア人民元建て地方政府債券を発行する予定。
 今回のロードショーは主にアジアと欧州の投資家を対象としたもので、9カ国・地域の計51の機関投資家が参加した。これは2022年10月に香港で初のブルーボンドおよびサステナビリティーボンドの発行に成功した後、海南省が香港で発行する二度目のオフショア地方政府債となる。
 香港特区政府財政司の陳茂波(ポール・チャン)司長はイベント会場で、国債や人民銀行手形の香港での発行、相互接続メカニズムの不断の拡充、本土の地方政府による香港での継続的な起債などにより、香港のグローバルなオフショア人民元業務のハブとしての地位が向上していると述べた。
 今回発行される債券は2年物、3年物、5年物に分かれる。2年物はサステナビリティーボンド、3年物は生物多様性をテーマとするグリーンボンド、5年物はブルーボンドである。募集した資金は主に医療、教育などの民生保障と環境モニタリング・修復、種の資源保護および海洋保護などの重点分野に投入される。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です