09-20 香港が北部保管庫構想を発表、金取引ハブに。ゴールドマン、2026年末の金を$4650に引き下げ。今日はニコライ2世37.5ルーブル金貨と露仏経済同盟。(691) きょうきんGT

今日は日曜日ですので月間騰落を見てみましょう。
金銀プラチナの順に、$建+1%+5%+5%、円建-1%+3%+3%。
一か月前の8月18日が谷でしたので、円建て金以外は上昇しました。
今日の市場の声は3本お届けします。

1本目は、香港です。
16日に発表した初の「五カ年計画」に続き、
翌日、為替基金の金ポートフォリオ拡大案と北部保管庫構想を発表、
これらを通じて香港を世界の金取引ハブ化に格上げする構想。
北部都会区プロジェクトは、
中国本土との境界付近の30,000ヘクタールを、
経済・住宅の拠点にする巨大開発計画。
そこに構築する金の保管庫は、
香港国際空港(ランタオ島)で進む1,000トン級の倉庫計画とは競合しないとの説明。

2本目は、きょうきんとしての検証です。
西側がペーパー取引の拡充、東側がハードインフラ構築、といった傾向。
これに対し、1本目の記事を検証し、本土の不動産問題との差異を検証しました。
「本土は住宅が余っている、香港は足りない」という点では同じ問題ではないが、
箱もの先行で「産業と人口が本当に来るのか」という問いは共通しており、
その答えはまだ出ていないというのが現時点の状況ではないか、と。

3本目は、ゴールドマン・サックスです。
FRB利上げを踏まえ、2026年末の適正価格を$4900から$4650に引き下げ。
2027年末の$5400の金価格予想は維持しました。
FRBの利上げは金の上昇を頓挫させるのではなく、減速させるとの見立て。

では1本目。

■ 香港、金保有拡大と北部保管庫構想で金取引ハブ化へ
――米利上げには追随せず by VBL / South China Morning Post(9月17日)

為替基金の金保有を拡大へ

・陳茂波(Paul Chan Mo-po)財政長官は9月17日の会議で、為替基金の金ポートフォリオ拡大案について説明した
・前日の16日には、李家超(John Lee Ka-chiu)行政長官が施政報告を発表し、香港初の「五カ年計画」も公表されている
・為替基金は香港ドル防衛資金で、事実上の中央銀行である香港金融管理局(HKMA)が運用。現状、金比率はごくわずか
・HKMAの余偉文(Eddie Yue Wai-man)総裁も同日、金へのエクスポージャー拡大を検討と表明。ただし陳氏は、投資計画の詳細は明かせないとした

他国中銀の金の受け入れ先に

・陳氏によると、地政学的懸念から、一部の中央銀行が保有する金の一部を香港へ移すことに関心を示している
・HKMAがその保管を担うことは、香港が金などの商品の世界的な取引ハブへの移行を加速させる好機になるとの見方を示した
・HKMAの動きは金を現物で持つだけでなく、他国の中銀に香港の地位を保証する意味でも「非常に前向き」だと述べた
・現物の金を基盤に、デリバティブ・サービスの展開や上海との相互接続(コネクト)の構築も可能になり、金融エコシステムを豊かにすると強調

北部都会区に保管庫を新設へ

・施政報告は、北部都会区(Northern Metropolis)にロンドン金属取引所(LME)認定の倉庫を設ける方針を打ち出した
・現物受け渡しの集積と、それに伴う金融・リスク管理サービスの育成を狙う
・北部都会区は、中国本土との境界付近の30,000ヘクタールを経済・住宅の拠点にする巨大開発計画
・黄偉綸(Michael Wong Wai-lun)副財政長官によれば、発展局には同地区での保管施設の建設を検討する専任部署がある
・香港国際空港(ランタオ島)で進む1,000トン級の倉庫計画とは競合しないと説明。需要が空港の供給能力を大きく上回っているためで、「さらに必要だ」と述べた
・政府は7月、北部都会区の新開発区域で、商品倉庫の需要に対応できる産業用地を確保したと発表している
・昨年LMEの世界倉庫網に加わって以降、香港の保管面積は60,000平米を超え、在庫は20,000トン超の金属に達した

人民元建ての決済と債券発行を拡大

・五カ年計画は、世界最大のオフショア人民元取引ハブとしての役割強化を掲げ、政府支出の一部の人民元決済方針を盛り込んだ
・越境型の社会福祉制度に参加する本土の事業体への支払いを、人民元で行うという
・人民元建て債券の発行も増やす。コスト、金利水準、為替リスクのヘッジを考慮したうえで進めるとした # 米利上げに追随する「圧力はない」
・陳氏は、米国が利上げしたものの、香港は現時点で追随する必要はないと述べた
・香港銀行公会の評価を引き、米国は中東戦争によるインフレ加速のリスクに直面しているとした
・香港ドルは米ドルにペッグしているが、銀行システムの流動性が「非常に潤沢」だという特有の強みを指摘
・年内に米国が追加利上げするとの予想については、米国の景気・雇用・インフレ次第だとした
・「現時点で利上げの圧力はまったくないが、注視していく」と述べた

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■ 今日は1902年、ニコライ2世の37.5ルーブル(100フラン)金貨です。
中途半端な額面はルーブルをフランス・フランに合わせたためです。
ロシアとフランスの経済同盟を象徴したコイン。

では、行ってみましょう!

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