Gold Today – 今日の金、略して「きょうきん」です。
きょうきんでは、 毎日ゴールドを中心に
20分で分かりやすく!!!
・リアルタイムの価格とチャート
・タイムリーな市場の声と地政学
・アンティークコインの魅力
について、お話ししています。
+++
貴金属は全て、日足・週足で下降シグナルが点灯しました。
典型的な混乱モードですね。
市場には様々な情報が交錯しています。
どれがフェイクでどれが的を得ているのか。
今日は市場の声として3本お送りします。
1本目は西側の典型的な視点、中銀は金を売るのか、です。
2本目と3本目は実質的には同じ情報ソースで、東側の視点です。
では、1本目です。発言しながら自身が混乱している様子が見えます。
**中銀は金を売るのか? – Natixis貴金属アナリスト、Dahdah氏の見解(金市場)**
– 金価格は一夜で約8%急落した後に回復したが、さらなる下落リスクが残る
– Dahdah氏は金価格が1オンス=4,000ドルまで下落する可能性を警告(世界的な経済不確実性とインフレ懸念が背景)
– 今回の急落は、従来「噂」に過ぎなかった中央銀行による金売却が現実化しているサインと分析
– 売却の主因として、自国通貨防衛およびエネルギー輸入代金の調達目的とみる
– 「インフレ懸念・中央銀行の政策転換」説には懐疑的——DXY(ドル指数)や米10年債利回りが同時に大きく動いていないことがその根拠
– 物理裏付け型ETFからの例外的な大口売りも同時発生している可能性を指摘
– 昨年の前例のない金価格上昇を支えた2大ドライバーが逆転したと総括
**今後の見通し**
– 当面は下落圧力が続く見通し;4,100ドル割れも排除せず
– ただし、長期的には押し目買いの好機と位置づけ
– エネルギーインフラへの被害が限定的でオイル価格が戦前水準に戻れば、中央銀行の金購入意欲が復活し、5,000ドル超の水準への再上昇シナリオも残る
(*)きょうきん注: Dahdah氏(Natixis)の「中央銀行が売り越している」という主張を直接裏付ける公開データは現時点では確認できず、むしろ公式統計は逆のことを示している。一方統計にはタイムラグがあり、また、金市場の57%が非公式取引とも言われており、今後数週間の市場のシグナルを的確に捉えることが重要。
**【公式データが示す実態:依然として買い越し】**
– 2025年通年の中央銀行による金購入量は863トンで、過去3年連続の1,000トン超には届かなかったものの、2010〜2021年の年間平均(473トン)を大きく上回った
– 2026年1月の純購入量は5トンと、過去12ヶ月平均の27トンを大きく下回り、買いの勢いが鈍化した。主な売り手はロシア中銀(9トン)とブルガリア国立銀行(2トン、ユーロ加盟に伴うECBへの移管)
– 中国人民銀行は2月も購入を継続し、2024年11月以来16ヶ月連続の買い越しとなった
**【2026年の見通し:引き続き買い越しが主流】**
– J.P.モルガンは2026年の中央銀行購入量を755トンと予測。ピーク時(1,000トン超)より低下するが、2022年以前の平均(400〜500トン)と比較すれば依然高水準
– コンセンサス予測では2026年の中央銀行購入量は800トンとされ、年間採掘量の約26%に相当する
**【Dahdah氏の主張をどう評価するか】**
– WGCの公式統計はあくまで報告ベースであり、非公表の買いが市場全体の57%を占めるとの推計もあり、不透明な取引が多い
– つまり、「通貨防衛やエネルギー購入のため金を売却」という中央銀行の行動は、即座にIMFや各国中銀のデータには現れにくい – 2026年2月の14%の急落は、過去50年の強気相場における中央値(8%の下落)を超えており、RBCもその異常な大きさを指摘している
**【結論】**
Dahdah氏の「中央銀行売り」説は現時点では公式データによる実証がなく、状況証拠に基づく仮説の域を出ていないが、報告遅延や非公表取引の多さを踏まえると、完全に否定もできない。今後数週間の市場動向を的確に捉えることが、この仮説の真偽を判断する鍵となる
次に2本目です。
イラン・中国による「元→金」決済ループとドル離れ加速 by GoldFix / Eric Yeung
**■ 発端:イランのホルムズ海峡発言**
– イラン高官がCNNに対し、石油タンカーのホルムズ海峡通過を「人民元建て決済」を条件に容認することを検討中と表明(2026年3月14〜16日報道)
– これはイランと中国がすでに長年実践してきたシステムの「表面化」に過ぎない
**■ 金・貴金属の直近急落の背景**
– 金の売りは、脱ドル化取引(crowded de-dollarization trade)の巻き戻しとドル流動性逼迫が主因
– 中央銀行の売りではなく、中東勢の流動性ストレスによる強制売却が売り圧力の実態
– ドル調達コストの上昇がゴールドのポジション解消を促した
**■ 中国・イラン決済ループの構造(Oil → RMB → Gold)**
– エネルギー取引をドル建てではなく人民元建てで決済
– イランが受け取った余剰人民元は、中国国内の管理された金融システム内に閉じ込められる
– その余剰人民元を現物金に変換することで実質的な価値を回収
– 結果:「石油→人民元→金」という閉じた並行通貨ループが機能
**■ このシステムの本質的意義**
– 制裁回避の手段を超え、代替的な通貨・決済インフラの設計へと進化
– ドル決済を、(1)ドル圏外での価格設定、(2)管理通貨内での価値循環、(3)現物金による価値抽出、の3段階で代替
– 商品(コモディティ)に裏打ちされ、金地金で決済される並行通貨チャンネルを形成
**■ 拡大フェーズ:サウジ・BRICSへの波及**
– サウジアラビアが同様の枠組みに参加しつつある動きも言及
– BRICS諸国との連携により、このループは複製・拡張フェーズへ
– ホルムズ海峡封鎖リスクが現実化すれば、このシステムの採用が一気に加速するトリガーになりうる
**■ 西側の「誤読」**
– 西側市場・政策当局はシグナルを読まず、「証拠」が出るまで動かない構造的な後手に回るリスク
– このシステムはすでに事前設計・運用中であり、地政学的圧力の高まりとともに存在感が増す
– 脱ドル化は短期的な市場ボラティリティの裏側で、着実にシステムレベルで進行中
3本目です。同じくEric氏の詳細部分。
中国人民元と石油の循環:中国とイランはいかにして制裁に強いエネルギー貿易体制を構築したか by Eric Yeung
## 中国・イランの人民元石油ループ:制裁回避型エネルギー取引の仕組み
**背景・概要**
– 中東緊張(米イラン衝突、ホルムズ海峡リスク)を背景に、中国のイラン産原油輸入を支えるドル不使用の決済・資産循環システムが注目を集めている
– イランの海上原油輸出の80%超を中国が吸収しており、2025年の中国によるイラン産原油輸入量は日量130〜140万バレル(海上輸入全体の13〜14%)
**(1)中核決済チャネル:崑崙銀行(Bank of Kunlun)**
– 中国石油天然気集団(CNPC/PetroChina)傘下の小規模商業銀行で、中国・イラン間石油決済の90%超を人民元で処理
– SWIFTを経由しない独自の人民元クローズドループ決済システムを構築。米国の制裁(2012年〜)によりドル決済から切り離されたことが逆に「非ドル高リスク取引」に適した構造を生んだ
– イラン産原油は「マレーシア産」等に偽装されダーク・フリート(AIS消灯タンカー)で運搬。中国の「ティーポット」(独立系)製油所が人民元で崑崙銀行経由支払い
– イランは受け取った人民元をドルに換えられないため、中国製品の購入に充てるか、「将来の物品受取権」として銀行内に滞留させる構造(いわゆる「囚われ資金」)
– 中国側はベンチマーク比1バレル8〜10ドル以上安い割安原油を調達可能
**(2)出口戦略:上海金交易所(SGE)との連携**
(以下フルバージョン参照)
今日のアンティークコインはブラジル、1889年、2枚の金貨です。
クーデター首謀者が実は皇帝の大ファンだった、といういかにもブラジルらしい話。
では、行ってみましょう!
===
【追記】
「きょうきん」は有料メンバーシップに移行しました。
無料版は、最初の2分、毎日配信、
フル版、は動画の最後の「会員購読ボタン」から申込みを検討ください。
月額3300円、一日あたり100円の価格。
購読キャンセルは1ヶ月単位で可能です。
詳細はこちらをご覧ください:
金銀プラチナの値動きは加速度的に速く、大きく、目が離せません。
今後は、海外の良質な情報を深く、コンパクトにお伝えします。
今後とも「きょうきん」をよろしくお願いします。
ぜひメンバーになってゴールドのリテラシーをパワーアップしましょう。
+++
【免責事項】
本動画は教育・情報提供目的で制作されており、投資助言や金融商品の 売買推奨を行うものではありません。
■注意事項
・この動画は一般的な情報提供と教育のみを目的としており、投資助言、売買推奨、または金融商品の勧誘を意図するものではありません。
・金融商品への投資には重大なリスクが伴い、元本の損失を含む可能性があります。過去の実績は将来の結果を保証するものではありません。
・投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて適切な金融アドバイザーにご相談ください。
・正確な情報発信を努めていますが、正確性や完全性を保証するものではありませんこと、ご留意ください。
■免責条項 MIQおよびその従業員は、本動画コンテンツの使用により生じる 間接的、特別、偶発的、または結果的損害について、いかなる場合も 責任を負いません。
■法的準拠 本動画は金融商品取引法第2条第8項、第29条に基づき、 投資助言業登録を行わない情報提供として制作されています。 個別の投資相談については、適切な資格を持つ投資助言業者に ご相談ください。
#ゴールド #シルバー #プラチナ #アンティークコイン



コメントを残す