アメリカを弱らせるトランプ政策|日銀会合、利上げ『確定』報道 1月22日(水)野村雅道【FX/為替】#外為ドキッ

トランプ氏の関税発言、アメリカを弱らせる政策はいずれ転換があるのでは。

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もくじ
00:00 トランプ氏の就任演説について
11:47 日銀金融政策決定会合について
15:25 欧州・ユーロの動向
17:49 豪ドル・NZドルの動向
20:05 高金利通貨の動向
26:20 まとめ
—-動画の内容を要約—
主なポイント:
## トランプ就任演説と市場反応
トランプ大統領の就任演説が終わり、市場は予想外に落ち着いた動きを見せています。株価も大きな混乱はなく、リスク選好の動きが見られました。トランプ氏の演説からは、具体的な政策方針が明確には読み取れませんでしたが、貿易赤字の削減よりも、アメリカの国際的な負担を見直そうとする姿勢が強く感じられました。特に軍事支援やIMFへの出資など、アメリカが世界で担っている役割の再考を示唆しています。

## 貿易赤字問題の本質
トランプ氏は貿易赤字を「悪」として捉えていますが、経済理論上、これは必ずしも問題とはいえません。ISバランス理論によれば、経常収支は貯蓄と投資の差であり、アメリカ経済が強すぎることが貿易赤字の根本的な原因となっています。関税政策や為替操作だけでは解決できない構造的な問題が存在しているのです。

歴史的に見ても、1971年のニクソンショックや1985年のプラザ合意など、共和党政権下で何度も貿易赤字削減が試みられましたが、いずれも成功には至っていません。これらの経験からも、単純な政策対応では解決が難しい問題であることが分かります。

## メキシコとの貿易関係
トランプ新政権は、メキシコからアメリカへの工場移転を推進していますが、これには大きな経済的課題があります。アメリカの時給はメキシコの日給に相当するため、製造コストが約10倍に跳ね上がることになります。これは必然的に物価上昇につながる可能性が高いといえます。この問題に対して、トランプ氏は資源開発(ドリル・ベイビー・ドリル”政策)を促進することで物価上昇を抑制しようとしています。

## 日本の金融政策と円相場
日本市場では、日銀の金融政策に大きな注目が集まっています。ブルームバーグ、日経新聞、毎日新聞、共同通信など、複数のメディアが利上げを報じていますが、いくつかの重要な懸念事項が存在します。2024年の日本の成長率がマイナス予測であることや、日銀の目標とするインフレ率が1%台にとどまっていることが挙げられます。さらに、ガソリン補助金終了による今後の物価上昇も懸念されており、この状況下での利上げは、一般国民にとって必ずしもプラスとはならない可能性があります。

## 欧州・豪州・NZランドの通貨動向
ユーロ圏では、ユーロが年初は弱い動きを見せたものの、現在は4-5位程度まで回復しています。これはポンド安の影響でユーロ買いが出ているためと分析されています。ECBは次回の利下げを示唆しており、金融政策の動向が注目されています。

ポンドは財政不安と経済指標の悪化により下落傾向にあり、1月だけで対円で2.4%程度の下落を記録しています。IMFは今年4回程度の利下げを予想しており、当面は軟調な展開が予想されます。

豪ドルとNZドルは、中国のGDP好調の恩恵を受けています。オーストラリアについては2月の利下げ観測があり、ニュージーランドは昨年の弱さから反発の動きを見せています。

## 新興国通貨の動向
南アフリカランドは、停電問題の改善により景気回復傾向にあります。格付け引き上げ期待も出ており、前向きな材料が出てきています。メキシコペソは、トランプ政策の影響を懸念しつつも4位を維持しており、アマゾンの50億ドル投資など明るい材料も出てきています。トルコリラは、政策金利の引き下げ予定があり、外貨預金の減少は安定材料として捉えられています。

## 今後の市場展望
トランプ政策は短期的には市場に影響を与えることが予想されますが、貿易赤字の構造的な問題は簡単には解決できない見通しです。投資家は短期的なニュースへの対応と、貿易収支や資本収支などの中長期的な指標の両方に注目する必要があります。特に資本収支については、為替に関連しない取引も多く含まれるため、単純な当該筋の分析だけでなく、実需の動向にも注目することが重要です。

今後は、製造業・サービス業PMIの世界的な発表、日銀の金融政策決定、トランプ政権の具体的な政策発表、各国の消費者物価指数の動向など、多くの重要イベントが控えています。市場参加者は、これらの要因を総合的に判断しながら、慎重な取引姿勢を維持することが求められています。
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FXに長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケットを予想する番組「外為マーケットビュー」。本日は野村雅道氏がお届けします。

📅配信期間:公開日から2週間

「野村雅道 氏」
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

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10 件のコメント

  • トランプさんには、お手並み拝見といったところですね。すべてがうまくいくとは到底思えませんが、期待したいと思わせる人物ですね。特にウクライナ戦争は本当に終わってほしい。

  • 関税は不法移民と人身売買を辞めさせるためのカードだよ。ほんとに知らないの??

  • 仰る通りですね、トランプはガソリン価格下げのために原油を掘りまくれと吠えますが、原油価格が下がれば献金元の採掘業者からはクレームがつくだろうし、中国からの家電等にも一律関税をかければ国民の不評を買い、割高分を通貨高で埋めるのかそれでも輸出を優先するのか落しどころがまだ分かりませんよね。

  • え?弱るってなんで?
    脱炭素のバイデンだったら
    どんどん借金が積み上がりますよ?

  • 何時も参考にしています。トランプは、ミクロとマクロ経済を混同していますね。政策がうまくゆかなくても、米国企業は国なんか頼らないくらい強いね。日本の企業は、寸止め片手だから、米国の企業にはかなわない。しかし、米国自体は弱くなると想定しています。

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