【人物・名言紹介】ダイナマイト王 #shorts

【人物】
アルフレッド・ベルンハルド・ノーベル
英:Alfred Bernhard Nobel
(1833年10月21日 – 1896年12月10日)

ノーベルにとってダイナマイトが戦争で使われることは想定内であり、破壊力の大きな兵器として むしろ戦争抑止力になる予想していたが、実際には高性能爆薬の普及により戦争の激化を招いたことで世間的からは「死の商人」と呼ばれる。
また、ダイナマイトの開発で巨万の富を築いたことから、「ダイナマイト王」とも呼ばれた。

【ざっくり年表】
1833年 – スウェーデンのストックホルムにて、建築家で発明家の家に4男として誕生
1841年 – ストックホルム市内のジャコブス小学校に入学
1842年 – ロシアのサンクトペテルブルグに移住
1843年 – 2人の家庭教師に科学と歴史を教わる
1850年 – フランスへ遊学し、パリのペルーズ教授の化学講座を受講(綿火薬爆発実験を見学)
1851年 – アメリカへ遊学し、デュポンの火薬工場(黒色火薬)を見学。鉱山用、建設用の火薬が不足していることを知り、爆薬の将来性を確信
1855年 – 初めてニトログリセリンに接する
1859年 – 爆発物の研究に没頭し、ニトログリセリンの安全な製造方法と使用方法を研究
1863年 – 油状ニトログリセリンを大量かつ安全に製造することに成功。翌年、ニトログリセリンの製造と使用に関する特許を取得
1865年 – 衝撃を与えるとすぐに爆発するが導火線で火をつけても爆発しないこともあるという性質を持つニトログリセリンを起爆するための装置として雷管を発明
1866年 – ケイソウ土にニトログリセリンを染み込ませることで安定性が増すことを発見し、ダイナマイトを発明
1868年 – フランスに移住
1867年 – ダイナマイトに関する特許を取得(ドイツ、イギリス、スウェーデン、北アメリカ)
1871年 – 多くの国でダイナマイトの特許を取得し、100近い工場で量産を開始。世界中で採掘や土木工事に使われるようになる
1875年 – ダイナマイトより安全で強力なゼリグナイト(プラスチック爆薬)を発明
1884年 – スウェーデン王立科学アカデミーの会員に選抜。同年、フランス政府から「レジオン・ド・ヌール勲章」を授与
1886年 – ニトログリセリンを多量のニトロセルロースと混ぜてゼラチン状とし、衝撃に対して鈍感にした「バリスタイト」(無煙火薬)を発明
1891年 – イタリアに移住
1893年 – ウプサラ大学から名誉学位を授与
1895年 – 持病の心臓病が悪化し、ノーベル賞設立に関する内容を記載した遺言状を作成
1896年 – イタリアのサンレーモにて脳溢血(のういっけつ)にて倒れ、3日後に逝去
1900年 – ノーベルの遺言状に従い民間団体としてノーベル財団を設立
1901年 – ノーベル財団により、ノーベル賞の授与を開始

【補足1:ノーベル賞の財源】
ノーベルの遺産のうち、税と個人への分与をのぞいた全財産の94%(3122万5千スウェーデン・クローナ )を5部門のノーベル賞創設に割り当てている。
これは、当時の為替レートで168万7837ポンド(現在の価値に換算して、約240億円)にあたる。
独立性を保つため、国など公的機関からの寄付は受け付けず、民間からの寄付も厳格に限定しており、基本的には財団の資産運営力により支えられている。
ノーベル財団の資産は、2022年末で約58億スウェーデン・クローナ 。1スウェーデン・クローナ を12.5円と計算した場合、約725億となっている。

【補足2:プラスチック爆薬(ゼリグナイト)について】
プラスチック爆薬とは、可塑性(かそせい))、つまり粘土のように容易に変形することができる特徴を持つ混合爆薬のことを指す。
日本国の法律に基づく名称では「可塑性爆薬」と呼称する。
名称のプラスチック(plastic)とは合成樹脂のことではなく、「plastic」の本来の意味である「可塑」(可塑性)のことを指している。
小分けや変形により爆発のコントロールが容易であることから、周囲に影響を与えずに限定された対象を爆破する目的に適しており、主に既存構築物の破壊に使用される。

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