【独自】「日本たまご」香港で大人気 4億個“爆売れ”…卵不足影響で「取り合いに」【もっと知りたい!】2023年4月25日

卵の価格が過去最高値を更新するなか、年間およそ4億個もの「日本の卵」が輸出されているのが香港です。香港市民を虜にした日本の卵の魅力とは?

■入荷量が4割に激減「特別な食べ物」

 深刻な卵不足の影響で、東京・江東区のスーパーでは、入荷量が以前の4割ほどに激減。24日は仕入れた10個入りの卵30パックも、午後2時ごろには完売しました。

 たつみチェーン豊洲店 村松義康店長:「卵の立ち位置が変わってきている気がしますね。特別な時しか食べないような」

 価格の高騰も止まりません。東京地区の先月の卵の卸売価格はМサイズ1キロあたり343円。去年より148円も上がり、最高値を更新しました。

 今月も24日までの平均価格は350円で、さらに上がっています。

■「卵かけご飯」に夢中 卵専用売り場も

 そんな日本の卵が大人気なのが香港です。

 香港のSNS:「この卵を見てください。すごくきれいでしょ。うわぁ、いいですね」

 SNSで話題になったのをきっかけに、香港の人が夢中になっているのが「卵かけご飯」。日本のものとは少し異なり、フワフワのメレンゲの上に卵の黄身が乗っています。

 たまご料理専門店の店長:「ふりかけとしょうゆ、生卵を混ぜ合わせるのです」

 香港にある、たまご料理専門店も大盛況です。

 たまご園 呉鴻忻社長:「全部、日本産の卵を使っています。高評価ですね。香港の人は食べる時に厳しい意見が多いので」

 こちらで使っているのが「沖縄産」の卵。地理的に近いため、高い鮮度を保ちやすいことと、他の地域と比べて、味が濃厚だったことが決め手だったといいます。

 日本の卵人気は、香港の家庭でも…。

 香港のSNS:「卵の味がすごく強いです。すごく新鮮で、すごく濃厚です」

 現地のスーパーで、日本産の「暁」は1パック70香港ドル、日本円でおよそ1200円と高級ですが、専用の売り場が設けられるほどの人気ぶりです。

 日本産の卵は99%が国内で消費され、輸出されるのはわずか1%。そのうちの92%、およそ4億個が香港へと送られています。なぜ日本の卵が、ここまで人気なのでしょうか?

 香港在住5年 川口史子さん:「現地の卵だと、消費期限とか賞味期限が書いてない。そういう点では、日本のほうが安全性という面で安心できるかなと」

■香港にも影響「取り合いになっている」

 そんな「日本の卵ブーム」に沸く香港にも押し寄せているのが、深刻な卵不足の影響。“エッグフレーション”に、たまご料理専門店の社長も頭を抱えています。

 呉鴻忻社長:「業者さんから日本の卵が全く入らないという状況が今起きていて」「(Q.香港で日本の卵は争奪戦になっている?)なっています。取り合いになっている感じですね。値段も高いところは通常の2倍ぐらいになっていると思う」

 それでも、日本の卵にこだわる考えは揺るがないといいます。

 呉鴻忻社長:「(他国産への変更は)ないですね。正直、卵の味や濃度は、本当においしいと思っています。日本の卵のほうが」

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